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実践基礎看護学

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研究実績

  • 平 典子
  • 外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族に対するグループ支援プログラムの構築
  • 杉田久子 
  • 新人看護師の知の構築プロセスの可視化とキャリア形成評価ツールの開発
  • 明野伸次
  • 熟練した看護師の手の使い方に関する研究
  • 明野伸次
  • 排泄ケアにおける看護技術の安全性に関する研究
  • 福井純子
  • 看護師が獲得しているEmployabilityの内容と影響要因

研究概要

外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族に対するグループ支援プログラムの構築
 支援プログラム構築に向け、看護師に実施したインタビューでは、家族は困難さを抱えたまま生活し、サポートを十分受けられない状況にあること、また、看護師は、容易に家族と接点が持てないが関わりのタイミングを計り意図的に関わっていることが判明した。

新人看護師の知の構築プロセスの可視化とキャリア形成評価ツールの開発
 新人看護師が語る知の表現は,看護実践の経験ごとに周囲からの影響を受けて成長を自覚する個人知が明らかとなった.2年目看護師は,理想とする看護師像とのギャップや葛藤を抱えながらも看護実践の経験から新たな意味を見いだし,熟練看護師の看護実践から学ぶ審美的な知が表現された.3年目看護師では,自分らしい看護実践の模索と問い直しをする倫理的な知が語られた.これらの知の語りから,業務手順行動から意図的な自分の活動へと実践行動の変容を伴う自己成長の一端を捉え,新人看護師が徐々に基礎的な知識が根づき,より大局を意識しはじめ,奥深い実践知を獲得し一人前の看護師となる成長過程の様相を示した.

熟練した看護師の手の使い方に関する研究
 看護師と看護学生が実施する体位変換技術における手指・手掌の接触部位にかかる力と、体位変換技術を受ける患者役の主観的評価の違いを明らかにした。結果、頭部を持ち上げる行為、仰臥位から側臥位にする行為などに、手指・手掌の接触部位にかかる力に有意差が認められた。また、安楽さの評価は、看護師の方が有意に高い値を示した。学生は看護師に比べて、左右の第2指と第3指の接触部位にかかる力が強い傾向にあったが、常に指先に力が入っているわけではなかった。特に、身体の重い部位を扱う際に、指先の限局した部分に力がかかるため、掴むような手の使い方になっていると考えられた。

排泄ケアにおける看護技術の安全性に関する研究
 訪問看護ステーションの看護師を対象に、グリセリン浣腸を安全に行うために必要な手技の実施状況と、その手技を実施しないと生じる危険に関する知識との関連を明らかにした。結果、「カテーテルの先端には、キシロカイン以外の潤滑剤を塗り行う」、「溶血・腎不全を防ぐため、腸管や肛門部に創傷がある場合、慎重に行う」などの項目で手技と知識の関連に有意差が認められた。以上から、グリセリン浣腸を安全に行うために必要な手技の実施率を高めるために、キシロカインショック、溶血・腎不全を防ぐための知識の普及が有効であると示唆された。

看護師が獲得しているEmployabilityの内容と影響要因
 臨床経験10年以上の看護師(看護管理者を除く)を対象とし、看護師が獲得しているEmployabilityの内容と影響要因について質的記述的研究を行った。  看護師が獲得しているEmployabilityの内容として、7つのカテゴリーが抽出された。看護実践を積み重ねる中で看護技術や対人関係、コミュニケーション技術などを身に付け【経験を積み重ねて身に付けてきた自信】を基盤に、患者だけでなく後輩看護師や学生にも関わる中で実感する【対象者の反応を通して積み重ねてきたやりがい】を力としていた。もっと患者の役に立ちたい思いから専門性を高めたり、様々な役割に責任を持って取り組む【患者の役に立ちたい思いを持ち続けて学習や役割に取り組む力】を獲得していた。また、仕事を継続していく中で、【客観的に物事を捉える】【状況や対象に合わせて円滑な対応ができる】といった力を獲得し、起きている事象や周囲の人の言動を客観的に捉えて、ネガティブな側面だけでなくポジティブな側面もみることが出来、周囲の状況や対象に合わせた円滑な対応が出来るようになっていた。転職場直後は自分のパフォーマンスが悪いことを自覚し、「もう少し慣れたら役に立って返すから」という【自分の立ち位置や役割を明確に意識できる】力も獲得して不慣れな環境にも対応していた。更に、職場の中でもちょっとした楽しみを見つけたり、仕事を引きずらずに気分転換ができる【オンとオフが切り替えられる】といった力も獲得していた。  また、Employabilityを獲得し働き続けるにあたって影響を与えた要因としては、7つのカテゴリーが抽出された。まず、【看護師としての成長に繋がる看護実践の機会】【後輩指導の役割や研修の機会】といった成長や学習の機会があること。また、【助け合い刺激しあえる同僚や後輩の存在】【モデルであり活動の場を広げてくれる上司の存在】【専門性を高めるきっかけとなった医師からの働きかけ】といった、職場における周囲の人たちからの支えや刺激に影響を受けていた。更に、家庭を持ちながら仕事を継続している看護師は、【仕事の継続に対する家族の後押しや協力】【ライフサイクルにあった働き方ができる職場】といった支援や環境に影響を受けながら仕事を継続していた。

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